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 戦い済んで

2007年08月02日

選挙もあってしばらく更新を控えていた。
当事者じゃなければ選挙について書いてもかまわないんだろうけど、
何かの間違いで公選法違反とかになったら堪りませんので・・・。

で、参院選が終了した。
ご存知のとおりの自民党”大惨敗”である。
正直、地域でどうあがいてもあの逆風は跳ね返せない。
というよりは、これまでの経緯経過に対する
有権者の率直な投票行動の現れであろう。
この結果は謙虚に且つ真摯に受け止めなければならない。
党人としての私も同様である。


今回の参院選の大敗は
①数の力の横暴、という”イメージ”
②年金問題の噴出
③閣僚等の不祥事や説明責任の放棄、及び対応のミス
などに起因している。
年金問題については、現在の取り組みについて結果的に
有権者の理解を得るところまでは行けなかった。
言わば政府側の失点(と有権者が判断した各事象)によるところが大きい。

それにしても2年前とは全く逆の結果である。
振り返って郵政解散といわれた2年前の選挙において
自民党は歴史的勝利を収めた。
当時、大敗した野党側に失点といえるものがあったか、
と思い返すと、これといって大きなものは見当たらない。
敵失でもないのにあれだけの勝利を呼び込んだのは
政府与党自らのメッセージで有権者の共感を呼んだから、と言える。

2年前と今回の違いは何か?
それは”覚悟”の違いではないだろうか。
未来のことは誰にも分からない。
その未来に向けて政治生命を賭け、自らの身を滅ぼしたとしても、
ビジョンと政策を掲げ、我が国と国民の未来を問う、
という姿勢、メッセージの有無ではないだろうか。
失点があれば当然それは選挙結果に影響を及ぼす。
しかしそれ以上に、(政策に妥当性があるという前提で)
有権者はその未来を切り拓こうとする”覚悟”に
一票という自身の想いを託してくれるのではないか、
と考えるのである。

今回、野党、特に民主党にそのメッセージがあったかどうかは懐疑的である。
子育て支援や全農家に対する直接補償など、
その実行には15兆円以上の財源が必要と言われる。
増税もせずにその15兆円をどのように調達・捻出するかについて、
民主執行部は特別会計改革などと言ってはいるが
具体的な手順や方法論は一切触れていない。
衆院が少数野党で政権交代が無いことが分かった上での
”空手形”と言わざるを得ない。

また年金問題の温床となった社保庁をはじめとする公務員改革についても、
民主の比例候補のトップ当選者が自治労(公務員労組)の
組織内候補であることを考えれば(公明党を除く全比例候補でもトップの50万7千票!)、
民主党主導ではその抜本的改革は遥か先になりそうだ。

なお、小沢代表や渡部(恒)最高顧問が「負ければ政界を引退する」と表明したが、
これは自民劣勢がどこから見ても明らかになった時点での表明であり、
前述の郵政解散時における小泉首相の”覚悟”とは明確に異なるものなので、
この”覚悟”がそれほど有権者に共感を呼んだとは思えない。
(支援者に対する鼓舞にはなったであろう)

そうであるならば、為政者(首相)がその”覚悟”を如何に示すかが
今まさに問われている。
今後の衆参のパワーバランスと政策課題を考えると
近い将来の政界再編も現実のものとなりそうだが、
そうしたことも含めて鉄の意志が示されなければならない。
首相続投が表明されたが、”何故?”という声に明確な答えは現状示されていない。
であればなおさらである。

自民党自体も政権や与党の立場にしがみつくことなく、
選挙の勝ち負けだけに囚われるのでなく、
民意が得られなければ下野することも辞さない”覚悟”をもって
あるべき日本の姿を提示し、これからの社会の在り様を
国民に問うていかなければならない。
そうでなければ何のための、誰のための政治であろうか。

地方政治も同様である。
一つ一つの決断に、未来の礎になる覚悟で対峙していかなくてはならない。
今、強く自分自身に言い聞かせている。

投稿者 sudayoshi : 2007年08月02日 02:41