« まずは今年の締めくくりとして | メイン | ついに来たか、と »

 胎動の寅年か?

2010年01月09日

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます!
皆様良い年をお迎えになられたでしょうか?
政治的に大きな転換を迎えた昨年2009年ですが、
依然その流れの中にありつつ、本年は更なる変転も見込まれます。

自公政権に対する不満の裏返しで期待を担ってスタートしたはずの小鳩政権も、
献金問題や優柔不断で揺らぎっぱなしの外交姿勢、
加えて二重権力下の強権的政治により、
大いなる危機感と共に深刻な政治不信を迎えかねない状況にあります。

マニフェスト実行のために約束もしていない自治体負担も求められています。
「それぐらい別にいいんじゃね?」
「少しぐらい県が出してもいいんじゃね?」
という意見もあると思いますが、公立高校の授業料無料化を例にとりますと、
都道府県に対して求められている負担分は、
家庭の経済的事由等による県独自の授業料減免分の金額です。
当然各都道府県や年度でまちまちですが、
宮城県の場合約3~5億円程度。
金額や予算規模についてはまあ良いとします。
すると不思議なことが起こります。
大多数の減免しなくてもよい生徒たちの授業料を国が持ち、
減免されるべき生徒の分を引き続き都道府県が持つわけです。
本来国が一番持つ(負担する)べきところを依然として県に負担させ続けることになります。
これって制度としておかしくないですか?
同様の理屈が子ども手当他にも言えるのですが、
制度を形作る基礎的概念がしっかりしていないため、
マニフェストの辻褄あわせ・帳尻あわせのようなことが平気で起こっています。
理念無きバラマキ、と言えます。

そもそも、彼らは子ども手当・農家戸別所得補償などの要政策について、

山ほどある予算の無駄を省くことで7兆円をひねり出す
それを使って主要マニフェストを実行する

と声高に主張し、約束してきました。
しかし、事業仕分け等で事業ベースの予算を実際に削減できた分(≒予算の無駄)は
1兆円にまるで満たず、マニフェスト実行のための財源は

事業仕分け分+各種団体の基金の国庫返納(2兆)+国債+地方負担+マニフェスト圧縮

で組成されました。
今回のことはすなわち、彼らの見通し(予算の無駄排除で7兆円)は
選挙時の有権者への詭弁であり、
悪人(自民+官僚)退治の面をして有権者をだましてきたことを如実に物語っています。
なぜならこの”無駄7兆円”の部分は国税の減収分とは全く別なものであり、
事業の見直しで生まれてくる財源だと彼らは言ってきたからです。
実質的に初めて政権を担う方々が多いから財政実態の詳細を知らなかったとしても
ある部分では許されて仕方の無いものだとは思います。
また、確かに一部の無駄も存在していたのも事実です。
しかし、”無駄7兆円”をはじめ、旧政府と省庁のやってきたことを
利権の塊と悪の巣窟のように国民に印象付けた挙句、
実際に蓋を開けたら主張に遠く及ばない実態だったことを彼ら自身が証明したのだから、
少なくとも彼らは真摯に謝罪すべきです。
と同時に、総選挙の際彼らが喧伝したことは
「あれは選挙を勝つための方便でした」
と素直に認めるべきです。なぜなら、

虚偽事項を喧伝することで相手を打倒し、かつ自己正当化を図る

という反社会的な行為を政治自らが犯すことになるからです。
正直さを国民は求めているはずです。
まして正直さを失ったことで、国民の信頼を失い自民党は下野したのですから。
残念ですが鳩山首相をはじめ彼らはその姿勢を一切示していません。

 

”本質に対して決断が下される年”であった2009年、
明けての2010年はその余波の中にあり、更なる変化と
そのことによる新たな枠組みへの胎動の年になると考えます。
歴史的にも大きな枠組みの転換の後には混乱や混迷或いは迷走が生じ、
そこから新たな息吹が芽生えてくるのが常です。
”血の流れない戦争”である選挙を経ての変革が行われ、
現状と諸外国を含む周辺環境とのミスマッチによって
迷走の感禁じえない国政の状況は、
形作るべき未来の日本や地域の姿という理念や理想に基づく、
次なるステップへの序章となるでしょう。
そこにおいて地域政治に携わるものの一人として、
私自身のなすべきことを見失わずに歩んでいく所存です。

県政においては、国の予算の細部が現段階に至っても不透明なため、
事業の箇所付けをはじめ次年度予算がどうなるか
輪郭がはっきりしません。
その中でも、自分の主張や提案は真っ直ぐに提示していきたいと思います。
まず、公約関係では、共済など漁業経営の安定化へ向けた独自施策を唱えてきましたが、
民主政権の公約であり本年検討される漁業者所得補償制度の内容により
制度全体が抜本的に変更される可能性もあるため、
水産県みやぎと生産者サイドを中心としたオール水産の視点で
発信すべき施策方向性を探っていきます。
既存インフラの活用では、これまでも何度か提案してきましたが、
より具体の成果が出せるよう努力していきます。
最近力を入れている太陽光を中心とした新エネ施策やこれと連動する産業興しと
関連する企業誘致などの体制整備にも力を入れていきます。
福祉についても特別支援学校や障害者就労の場の確保など、
地域と連携して取り組んでいきます。
他にも念願であるフィッシャリーナの具体化や環境施策などいろいろありますが、
実質的な今任期最終年である本年、一つでも多くの成果を出せるよう、
皆さんの知恵を借りながら努力していきます。

一方で、地域の政治家として、私たちの普遍的な価値観や社会観を
皆さんと共に考え、行動していける1年にもしていけたらと考えています。
現政権下で行われようとしているものの中には、
我が国や地域社会の伝統的価値観を崩壊せしめるようなものが散見されます。
時代の変化に対応していくことは当然必要ですが、
失ったり、売り渡したりしてはいけない価値観や理念、伝統も存在するのです。
偏執的なナショナリズム、ということではなく、
私達の中に共通して内在するはずの普遍的な社会的価値観を、
皆さんと共に追い求めていきたいと思います。
同時に、党人政治家として、また幹事長職を担っているものとして、
その考えをどのように政治の場に反映させていくのか探っていきたいと思います。
なぜなら政治家も政党も、具体の政策もまちろん大切ですが、
理念に基づいた目指すべき社会の姿を実現するために存在するはずだからです。

色々と書き連ねましたが、自身の信条である”公正であること”を貫きながら、
正直さと誠実さを心がけながら本年も努力を重ねていきます。

2010年も変わらぬお付き合いをよろしくお願いします!


投稿者 sudayoshi : 2010年01月09日 03:05