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 熊野神社遷座祭

2014年05月31日

本町市街地の一番へその位置するに鎮座する、
鷲神鎮守である熊野神社の遷座祭が執り行われた。
復興事業における切土造成にて現社殿・境内も対象となるため、
造成工事が終了して新たな社殿・敷地が整備されるまでの間、
仮殿へご神体を移動していただかなくてはならない。
その神事が遷座祭である。
熊野神社の遷座は創建以来今回で4回目。
熊野神社が鎮座する堀切山は冒頭記したとおり町のへそに位置する。
前回は21年前の堀切山造成に伴う移転であった。
これは
①病院敷地の確保
②堀切山急傾斜危険区域の解消
③残土での海岸部埋立による町有地拡張
という3つの効果を同時に発揚する事業であり、
当該補助事業の全国第一号採択事業として行われた。
埋立地にできたのがマリンパル他であり、
病院と合わせ本町の平成以降のまちづくりの象徴であったともいえる。
大震災時には、海抜+16mの病院敷地にまで巨大津波が襲来し、
残念ながら犠牲になられてしまった方もいたが、それでも、
更に高台にある熊野神社へと続く長い階段の参道があったから
多くの人が難を逃れることができた。
加えて言えば、病院に代わって熊野神社が応急的な一時避難所ともなった。
堀切山と熊野神社には近年でもそのような歴史がある。

今回の復興まちづくりにおいて、堀切山造成は避けて通れない事業である。
本町復興まちづくりの面整備における、中心街区の基本コンセプトは
まちのへそに主要都市機能を集約させて周辺に住宅街区を形成するという、
所謂コンパクトシティを高台移転をするけれども実現していこう、というものであり、
まさに堀切山は大きな核の一つとなる。必然、熊野神社の移転の問題が出てくる。
このことについて総代会の方々や宮司さんに初めて打診したのが2年前、
以降、総代会での協議などを経て、用地協力を頂けることとなった。
最終的には、区画整理事業で行うため原位置より下げた部分にて土地をお返しし、
移転補償その他で社殿を再建いただくこととなる。
その事業実施へ向けても、虚位の遷座祭は大きな一歩となるものであった。

と記しつつも、遷座祭の催行の列に加えさせていただきながら、
実に複雑な思いで一歩一歩を踏みしめた。
本来ならばおかけすることのなかった苦労かもしれない。
これは、復興事業に伴う既存家屋の仮移転をお願いする場合も同様である。
地区民が多く戻れるための宅地整備や避難を考慮した基幹道路の拡幅などで、
心苦しくも一時的な移転や用地買収をお願いせねばならないケースもある。
該当される方々には本当に申し訳ないと思っている。
だからこそ、ご迷惑をおかけしている分、
文字通り”一日も早く”答えを出していく、よりよいまちになるよう結果を出していく、
そうすることで応えていくしかないのだ。
一歩ごとに浮かんだ様々な思いはしっかりと胸に刻み取り組む、と
歩みを進めながら、また仮殿に祈りをささげながら改めて固く誓ってきた次第である。

投稿者 sudayoshi : 2014年05月31日 23:48