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 とにかく全力で進める、それに尽きます

2015年05月29日

過日、ばったりお会いした石巻市在住の知人に
「ZENMEI NET楽しみにしてんだがら
たまにでも良いがら更新してけろよ~」
というお励ましwをいただいた。
この間もトピックは色々あったのだが、
出張も多くまとまって書き込むような感じにならず、
気付けばもうすぐ5月も終わり、
このままだと月記ですら危うくなるところ。
ということで、今回は出張先から書き込んでます。
(なお、使用スマホはSH-02Eの初期ロットなのだが、
このパケ詰まりの常態化はどうにかならんのか、と
思いつつも使い続け2年半、来月ようやく機種変更)
近日中に何本か続けて書いていきたいと思います。
なお、今回の出張は結婚式上を押さえるかの如く
9カ月前から決まっていたもの。
ということで残念ながら仙石線並びに仙石東北ラインの
開通式典に参加できず、申し訳ないところである。
加えて言えば、キハ40系の石巻線引退にも立ち会えず、
少々寂しいところである。

さて、標題について。
先月末から宅地造成に関する地元説明会を
約1ヶ月かけて行ってきた。
地元紙報道で既報の通り、各種の工事遅延要因が発生し、
引き渡し済みを除く27の造成地区のうち半数強の地区で
予定より3ヶ月以上の遅延見込みが発生している。
遅延が一番大きいところは8ヶ月にもなってしまっている。
在るべき町の将来像を強く意識して復興を進めてきたが、
その大前提であり基礎は被災者の生活再建、
とりわけ住環境の再生であり、
被災者の方々は色々な思いを託して生活再建の場作りを町に委ねていただいている。
また、自宅を再建される方々は当初示したスケジュールをもとに
工務店等との打ち合わせもされていたはずであり、
その前提である宅地造成に遅滞を招いてしまっていることに
申し訳ない気持ちで一杯である。
説明会ではお叱りを含めて様々なご意見をいただいた。
真摯に受け止め、これ以上の遅延を招かないよう、
更には少しでも工事期間を短縮し、土地・住宅供給が
前倒し出来るよう、関係主体が改めて意思を統一して
一丸となって取り組んでいく決意である。

今回の遅延は次のような要因による。
個々の造成エリアによって理由は異なるが
①想定を大きく上回る硬岩量の発生
=通常の重機で掘削出来ず、土工ペースが急落
②造成エリア内用地取得・施工同意取得に当たり
未相続地等の解消の長期化
=対象地権者追跡と同意取得が日本全国にまたがる
③(特に離半島部で)工事ルートの地勢的制約
④土工と平行しての大震災による地盤沈下対策の必要
=少量の雨量で冠水(10mm/h×3hで内水排除不能に)して
通行不能になる場所もあり、町中全体が交通麻痺に
⑤移転協議の長期化など
この他、予見しかねるような遅延事案も発生している。
例えば、ある地区では人為的と思われる空洞が見つかり、
結論的には江戸時代に掘られた鉱脈跡と思われるのだが、
調査の結果、これが既存宅地のほうまで続いていた。
既知のものではなく造成の過程で発見され文献等は存在しない。
従って、排水等について追加の設計と工事が必要となり、
一定程度の工期への影響が余儀なくされるだろう。
復興事業においてはそのボリュームが膨大であり、
そのなかで可能な限り現場着手を迅速に図らなければならない。
そのため本町では、全体の基本設計と実施設計を固めてからの
工事着手、という通常のプロセスでなく、基本設計後に部分的に
実施設計が固まったところから順次工事着手するという
手法をとっている。これによって全体工期は短縮されるが
工期確定が事業進捗過程で固まってくる、という難しさがある。
結果として、多くのエリアについて遅延という報告となり、
宅地・住宅を待っている方々に落胆を与えてしまうこととなった。
一方で、工期短縮化の取り組みでは、女川地区の硬岩対策で
発破を試験実施し効果が認められたので現在は毎日実施している。
このように、あらゆる取り組みを行い被災者の切実な思いに
応えていく、託されている側として全力で進めていく、
今我々がなすのはその事に尽きる。
点検と反省と改善を不断に行い、
新たな生活再建の場の創出を少しでも前倒しして果たせるよう、
なお意を強く持って今後に当たっていく。


次回からは出張時の話を幾つか。、


投稿者 sudayoshi : 2015年05月29日 23:27