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 あれから2000日目での台風

2016年08月30日

あれから今日で2000日目を迎えた。
そんなことを忘れさせるかのような台風対応の一日であった。
今、日中の荒天が嘘のように秋の虫の音が響いている。

女川では今月(というかこの2週間)で三回目の台風襲来であるが、
特に今回の10号はその経路もあり、強い勢力となっていたので
事前に様々を想定する中での体制で準備した。
近年でにおける女川での大きい台風等の被害は
平成18年10月の低気圧災害
(3つの低気圧が合体した爆弾低気圧で女川での総雨量は400mm以上)
平成23年9月の台風15号
があり、これに匹敵するかもしれないという想定であった。
更には、ルート的に海上から直接上陸することが最初から予測されており、
他地区のデータや傾向がつかめない状態で迎えなければならない、という
通常とは違う側面もあった。
加えれば、満潮時刻と襲来時刻がほぼ同じ、ということもリスクを高めていた。

今月直撃した最初の台風である7号の際は、排水対策はしていたものの
工事エリアの雨水が集中し国道の一部が冠水し交通に支障を来したので、
更なる対策(ポンプの増強や仮設迂回路の設置等)を施したほか、
事前の対応は可能な限り行ったところではあった。
とはいえ、あくまで台風という天災なので、
どこまでやったとしても当然ながら完全に防ぐということは出来ない。

そのような中で迎えたのであるが、結果として総雨量では7号より少なく、
時間雨量では7号を上回ったが、人命や個人財産に大きく関わるような
被害はなく通過してくれた。
現時点での行政被害としては、先週金曜日に引き渡しを受けたばかりの
駅前駐輪場の屋根の一部が吹き飛ばされるという残念なことや、
竹浦漁港で護岸の一部が強い波浪で破壊される、という被害が発生している。
その他、漁場の養殖施設被害など、現時点で確認できないものもあるが、
官民問わずの被害の詳細は明日以降改めて調査・把握することとなる。

このようにして震災からの2000日目は暮れた。
新たなまちが徐々にではあるが出来上がってきてはいるものの、
依然として2000日前の大震災に起因する影響というのは存在することを
改めて感じさせる、或いはこれまでの取り組みでその影響を排除しきれていない、
ということを思い知らされるところである。
高台移転や嵩上げ、或いは水路の新設増強などのハード面での整備が完了すれば
基本的に水害に対し相当以上に耐性のある町になると言っていいと思っているが、
そこにたどり着くには未だ多くの月日を要する。
8カ年度にわたる復興計画の内2000日が経過し、残りは943日。
勿論、943日後に出来ればいいわけではなく、
例えば、住宅系・産業系用地は一部を除き今後概ね1年半で、
他の公園系用地は計画期間内で整備を順次終えていくことを目指しているが、
その間にも色々なことが起きるだろうし、天災についていえばいつ起こるかは
誰にも予測がつかない。
日々ベストを尽くすしかないのではあるが、その中にも何か起きた時の備えを
常に意識しながら進めていくことが肝要なのは言うまでもない。

未だ多くの町民にご苦労をおかけし、待ってもらっている現実と、
これまでの2000日間の日々の意味を改めて認識しながら、
より強い心構えで2001日目からの日々に臨んでいく。

投稿者 sudayoshi : 2016年08月30日 23:32