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 女川の秋の到来を実感する日

2016年09月06日

女川関係者のブログやSNSは、この日、全てこの話題で埋め尽くされる。
そう、サンマの今シーズン初水揚げ!
一日経ってるので書き尽くされてる感はありつつも、
それでも書かなくてはならんのです、はい。

ということで、今シーズンのサンマの一番船が入港。
台風の影響等もあり昨年よりは4日遅い初水揚げとなりました。

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船は第68善龍丸で、先ずは朝6時に船頭さんに挨拶を済ます。
(いつも女川をご利用いただきありがとうございます!)
その後市場関係者と談笑しながら、入札までの時間を待つ。
つい先頃完成引き渡しを受けた魚市場新中央荷捌場でのサンマ初入札となり、
その意味でもソワソワするところ。
開札は7時過ぎ予定、入札にかかるトン数は77トン、
魚体は中型以上が過半数、ということで、さてどうなるか・・・。

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結果、初値は高値で680円、安値で500円という相場になりました。
昨年の初値が450~410円だったので、上値では5割増しの高値。
買受人さんは大変だと思うが、船としては満足の値段でしょう。

これについてはご祝儀相場、という以上に全体的な漁況もあると考える。
今シーズンのサンマ漁は昨年に引き続き不漁が予想されており、
原因については中国船籍をはじめとする大型漁船による乱獲や、
そもそもの海況の変化など、色々なことが言われるが明確になってはいない。
今後の漁獲の推移も不安視されるところがあるのが現状だ。
一番影響を受けるのは買受人。
船のほうは、魚価単価×数量で水揚げ金額が決まる。
漁模様と単価は基本的には反比例の関係だから、
例えば、コストは無視で通期での平均単価を仮に設定した場合、
①を不漁、②を豊漁とすると

①200円@kg×500t=1億
②100円@kg×1000t=1億

となり、不漁でも単価が高ければ総水揚げ額自体の帳尻は合う。
※もちろん燃油等のコストは増
ただ、①も「獲れれば」の場合であり、漁が薄く不漁が続けば
当然大きな赤字を背負うこととなる(そもそも出漁しなければ魚を獲れません)。
一方で、買受人をはじめとする陸側のほうも①の場合
・単価のわりに消費市場(特に大手チェーン)に出すときは値段を上げにくい、
 或いは一定以上の単価では受けてもらえない
・数量が少ないとトラック・倉庫・氷他の関連産業が回らない
などの影響が大きく出る。
なので、船も陸も(また消費者にっても)双方が丸く収まるには
ほどほど豊漁でそこそこ高値ということになるのだろうが、
実際は自然相手なのでそう都合よく物事は進まない。
加えて前記の状況がある。
昨年も歴史的な不漁で体力的には相当厳しかったはずだ。
それだけに、今期に対する思い(それも切実な)は双方ともに強い。

サンマが代名詞でもある女川。
震災から三か月後、魚市場が機能を限定して仮設施設で再開したが、
「女川頑張れ!」と根室船団を中心として積極的に入港いただき、
地元船が流されたり動けない一番苦しい時から力になっていただいた。
震災前の姿から今日至るまでの毎年の女川の姿を目撃もいただいてきた。
漁港や魚市場、或いは加工場など、漁港としての機能回復もさることながら、
温泉や飲食店などのお店やサービスの再建もまちづくりとともに進み、
港町として船や船員の皆さんを迎える環境も一定程度以上には整ってきた。
(船員さんからとすると、あとはパチンコ屋さんとかだろうな~w)
港町は水揚げがあってナンボです。
多くの船に入港・水揚げいただき、活気ある女川の秋にしていきたいですね!

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投稿者 sudayoshi : 2016年09月06日 23:48