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 偉大なる先輩が遺したもの

2017年06月16日

本当にご無沙汰しております。m(_ _)m
久しぶりに書こうと思ったのは、ある方の生き様や思いを
書き残しておきたかったから。

過日、私にとっては大変恩義のある方が逝去された。
鈴木敬幸さんというその方は、女川の観光協協会会長にして
まちづくり会社の社長であり、我が国の遠洋マグロ業界の重鎮であり、
私の女川後援会の会長でもあった方である。
私の政治活動に対する最大の理解者・支援者の一人であり、
お互いの立場を外せば地元の良き師・先輩・兄貴分であり、
まちの再建と未来を創るという部分では、生意気を承知で言えば
仲間であり、同志であり、そして戦友でもあった。
病と闘った末の、66歳での早すぎる旅立ちであった。

本業はマグロ漁船の船主。
マグロ業界全体では日かつの代表監事、
そして政府の水産政策審議会委員も務められ、
様々な意味で厳しい環境になる一方のマグロ産業において、
資源維持・保護とマグロ漁業の持続性確保と存続のため、
政策議論や国際会議の舞台で戦ってきた。
その、世界のマグロ漁場を駆け回ることで磨かれてきたセンスは、
女川のまちづくりを考えるうえで震災以前から大きな力であった。
今では女川の秋を代表する催事となったサンマ収獲祭であるが、
敬幸さんはその言い出しっぺの一人でもある。
震災直後に本町経済界で組織された女川復興連絡協議会では
副会長を務め、会長である髙橋商工会長とともに、
「若手が復興を担え、還暦以上は口は出さない、お前らの弾除けになる」
「行政に頼るな、民間主導で自らが立ち上がるのだ」
というメッセージを全体に共有させ、口は出さないと言いながら
町の復興に向けて先頭に立って導いてきた。
まちづくり会社においても、町内外の人々のチャレンジやスタートを
後押しし続けてきた。
そして、中核的役割を任された現役世代が奮闘しながらも
どうしてもこぼれ落としたり、手や意識が回らなかったものを、
口は出さないと言いながら全部拾い上げて繋ぎ合わせてもくれた。

その人柄は、地元内外の世代を超えた人々に愛されるものであった。
そしてそれは、敬幸さんの「人への向き合い方」から来ていたと思う。
肩書や年齢を外した一人の人そのものに対して向き合う、ということ。
例え年齢が二回りも三回りも下でも、頑張っている人がどんな立場でも
「お前ら凄いな、面白いな。応援するから頑張れ!」
と真っすぐに、リスペクトを持って向き合い、接した方だった。
震災当時20代だった女川の若者たちが組織した女川福幸丸という団体、
彼らが震災の半年後に始めた我歴stockという音楽イベントも、
そのようにして始まった。
企画や運営は福幸丸が担いつつ、各種の手配や繋ぎ、スポンサー獲得など、
敬幸さんも年が30以上も離れたメンバーと一緒に走り回っていた。
初開催の当日は、まるで主催者然として本部席にいたっけなwと思い出す。
本業でも、外国人の船員が多い遠洋マグロ漁業の現場であるが、
そこでも社長・船主の日本人と外国人の乗組員、という関係を外し、
同じ海の男同士として向き合ってきたと伺っている。
人そのものを愛し、それ故に愛された方だったのだと思う。

そのような方を失ってしまったことは、本当に残念であるし、
その穴を埋めていくのは容易なことではない。
そもそも、そのような生き方自体、鈴木敬幸という人物だからできた、
ということであり、それを継いでいけるというものでもないのかもしれない。
でも、その役目は皆で背負っていかなくてもならないものだとも思う。
なぜならば、我々自身がそうしてきてもらったのだから。
そして、同じようにいつかはその役目を次の世代に
背負ってもらわなくてはならないのだから。
簡単なことではなく、実に重いことであるが、
一人で無理ならば皆で背負って行こう、そう思う。


沢山教わり、いつも背中を押してくれて、
そして励まし続けてくれました。
本当にお世話になりました。
そしてお疲れ様でした。
走り続けた分、ゆっくり休んでください。
改めて心からご冥福をお祈りいたします。


さて、前述の我歴stock、来る18日(日)に開催されます!
http://www.onagawa-fkm.com/
今年のテーマは「奏開編」。
どんな一日になるか?
なお、不肖私も、オープニングアクトで参戦します!
本格的なライブは20年以上ぶり&ギターでは初めてですw
本町のギター工房で作られた最先端エレキギター”SWOOD"1号機、
ライブでの初披露となります(プレッシャーだな~…)。
遠い空から観ている敬幸さんに届くように、
関係者一同で盛り上げていきましょう!

音楽と旨いもので溢れる一日を女川でお過ごしください!

次回予告
「Windows10と私」

投稿者 sudayoshi : 2017年06月16日 23:50