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 学校開校しました&運動会

2020年09月02日

前略w

ニュース等でも多く取り上げていただきましたが、
このたび、小中一貫教育学校としての女川小学校・女川中学校が完成し、
先ごろ落成式を執り行いました!
まさかNHKの全国ニュースで取り上げられるとは思わんでしたw

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震災後の学校再開からこれまで道路工事そのものや工事車両の増加、
また学校と居住エリアの関係により、最初はほとんど、
直近でも半数近くの児童生徒がスクールバスによる通学を
余儀なくされてきたところです。
今後も漁業集落地区などからはスクールバスでの通学となりますが、
市街地部の大半からは徒歩通学となります。
つまり、ようやく”当たり前の姿”に戻ることができた、ということです。
現在、供用から一週間余が経ったところですが、
児童生徒のみんなも元気に通っています。
「元気に通っている」とは言ってもバス→徒歩への変更により、
特に小学校低学年からは
「疲れた~~orz」
という声が漏れているとか…w
まあ、これが本来的な姿ですし、そうすることで体力もついてきます。
実際、全面的スクールバス利用だった震災後初期からしばらくは、
運動する環境が制約されていたこともあり児童生徒の体力低下が
各種数値・指標(肥満等も含む)へ顕著に表れました。
そのため、小学校では登校後に全児童・教員でのランニングを行うなどし、
子供たちの体力維持増進を図っていたところです。
慣れるにはもうちょっと時間がかかるかもだけれど、
登下校するみんなの姿がいつもの町の風景となるころには
徒歩通学が普段の自然な日常になってくるでしょう。

で、8/23に執り行った落成式。
本来ならご協力いただいた多くの方々や
保護者をはじめ地域の皆さんも広くご列席いただく中で盛大に、
というところだのが、感染症対策もあり来賓もある程度制限し、
式典会場には小中の最上級生のみ、
他は各教室にて式典映像を配信して参加、というかたちとなった。
まあ、各教室でリアルタイムでのリモート参加が容易にできるのも
そのような設備を有した新校舎だからこそできることでもある。
この落成式には、校舎建設に当たって多額の支援を賜った
カタール国からも臨席いただいた。
コロナ禍でさすがに本国からお招きし、とはならなかったものの、
ハッサン=ビン=モハメド=マフィー=アルエマーディ特命全権大使、
当時カタールフレンド基金で事務局を担われ、
この学校だけでなくマスカー建設の際も大変にお世話になった、
現在は駐日大使館公使のアブドラさんなど皆様をお迎えできた。
落成式に合わせカタールからは学校内に設置した出会いの広場
「カタールホール」に飾る様々を頂戴しているが、
さらに落成式当日にはたくさんのサッカーボールを寄贈いただいた。

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W杯2022カタール大会の成功をお祈りいたします!
その際は是非表敬させていただきます!
(行けないだろうけどw)

学校建設に当たっては、従事された建設作業員の皆様に
心からのお礼と感謝を申し上げたい。
作業員の方々の多くは遠方から来られた方々で
建設開始当初から主に石巻エリアに住まわれていたが、
建設期間中にコロナ禍となり、緊急事態宣言も出され、
地元に戻ることも出来なかった。
ならば、と、GW中も休まず作業を進めていただいた。
「県外ナンバーがたくさん止まっている」
などの問い合わせには、その旨をお伝えした。
日々ご尽力をいただいたおかげで予定通りに開校を迎えられた。
本当にありがとうございました。m(_ _)m

小さい町の学校の落成式はそう何度もあるわけでなく、
恐らく女川町での学校の次回落成式は数十年後になるだろう。
だからこそ本来は多くの皆さんに参加いただき賑々しく、
としたかったが上述のように会場の参加人数も制限した形となった。
しかし、別な形でも多くの皆さんに参加いただければ、として
行われたのが、落成式のYoutube生中継。
担っていただいたのはonagawaFMの皆様。
本当にありがとうございました!
リアルタイムでも200人くらいの皆様にご覧いただいたとのこと。
視聴された皆様にも感謝申し上げます!
この中継に当たり、ももクロ百田夏菜子さんから
お祝いのメッセージを頂戴しました!あざっした!
現在も観れますのでURL貼っておきます。
是非ご覧ください。
校内の紹介もありますよ!

https://www.youtube.com/watch?v=9mpppv3zCWE&t=4559s


さて、表題のもう一つである運動会。
落成式からわずか一週間、中学校の運動会が開催された。
これもコロナ禍、ということでいつもは午後までやるところを、
2時間強まで圧縮しての開催。
時短&慣れない場所で生徒は時間のない中大変だったと思うが、
それでもよく準備し、大変に盛り上がった、
現校舎での初回にふさわしい印象深い運動会となった。

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それにしても暑かった!!!!
この日は東北地方でも猛暑で、女川での最高気温は34.5℃。
県内でも涼しいといわれる女川ですらこの気温を記録した。
この気温、調べてはいないがおそらくここ20年くらいで
最高だったのではないだろうか?
(お隣石巻市の気温がいつも女川より低く出るのは何故?)
で、ちょうど運動会が終わるあたりがこの温度。
更に、このグラウンドは人工芝なので普通の土グラウンドより
熱くなる(ゴムチップが熱を持つ)。
生徒たちは相当大変だっただろう。
各自治体でもこの日運動会が多く行われていたが、
近隣自治体では10名以上が病院に搬送され、
運動会が途中で中止になった学校も。
本校でも保健室に何人かお世話になったが、
それ以上にはならなかったとのことでホッとしたところ。
そういえば、観覧者(生徒の家族のみで人数制限あり)から
「木陰がなくて大変なんだが何故木が植えられてないの?」
という質問が教育長にあったそうで、このグラウンドを見た方は
同様に思うかもしれない。
このグラウンド部分は山を削って造成されたが、
この山(堀切山)の相当部分が中硬岩~硬岩で組成される。
このため、この敷地を切土造成するだけで約4年弱を費やした。
隣の山の造成も同規模だったが、こちらは1年強で終了している。
それぐらい固い地盤である。
ちなみに、私が就任以前の土地造成案には堀切山の造成はなかった。
”それだけ時間がかかる”ということがわかっていたから、
従ってスピードが求められる復興にはなじまない、
という当初の判断だったのだろうと推察するが、
”10年以上先を考えれば、むしろ中心部の2つの山を切って
中心市街地を一体化させるべきで、時間がかかっても切る”
※2つの山=現在の役場&女川地区団地と学校部分
という判断で土地造成案を書き直させた。
言い換えれば復興事業推進する上でのポリシーの転換である。
それが今日を迎えこのように一つの形を見ることができたのも
個人的には感慨深いものがある。
ああ、話がそれてしまった…。
つまり、めちゃくちゃ固い岩山なので木が植えられないのです。
もちろん覆土はしてあるし人工芝以外の部分もあるが、
正確に言えば植えても根付きにくい場所なのだ。
従って、ある程度の植栽は行っているが、
グラウンド部分に立ち木は植えられていない。
植えて仮にちゃんと成長したとしても、
木陰を作るくらいになるには10年以上かかるところでもあるし、
日差しによる暑さ対策は今後もテントが中心になるだろう。
そもそも、なんといっても校舎が体育館以外は冷房完備なので、
暑さにはこちらを活用していく、というご理解をいただければ。
(今回も一部スペースを開放していました)

来月には春に開催を見合わせた小学校の運動会も実施される。
こうやって、これから一つ一つ、歩みが刻まれていく。
落成式では次のようなことを児童生徒にお話しさせてもらった。

小学生・中学生が同じ校舎で学ぶ、
これまでとの違いに最初は戸惑いもあるかもしれませんが、
中学生の皆さんは小学生の皆さんをぜひ導いてあげてください。
皆さん自身もちょっと前までは今の自分より幼いその姿でした。
だからこそ、先輩としてかわいい後輩たちを守ってあげてください。
そして小学生の皆さんにとっては、
成長した先の自分の姿が中学の先輩たちの姿です。
そんな姿になれるよう、追いつくよう、
先輩たちの力を頼りながら様々に経験し、日々励んでください。
そうして、児童・生徒の皆さんが学校生活を通じて、
学ぶ力、考える力、自分を理解する力、他者を理解する力、
人と繋がる力、努力すること、挑戦すること、
そして将来を生きる力を養っていってくれることを強く願います。
そのような皆さんを、地域の私たち大人が全力で支えていきます。
頑張ってください。

そもそも学校の場所を町の中心地であるここにしたのは、
地域社会が生徒児童はもちろんのこと学校を支え育むとともに
学校が地域社会自体も育む、そのような関係を考えてのこと。
ゆえに、学校と子供たちの歩みは地域の歩みそのものともなるし、
子供たちだけではない、我々大人も一緒に学んでいくのだ。
そのような在り方を、共にみんなで作っていけたらと思う。

投稿者 sudayoshi : 2020年09月02日 21:26