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 無事終了となりました

2020年12月01日

去る11月15日(日)に女川町総合運動場体育館にて開催した
「女川町民音楽祭 SANMAR SONIC 2020」(以下、サンマソニ)
から丸2週間が経過しました。
この間、本イベントに関係する新型コロナ感染等の情報は、
来場者や保健所等からの報告もなく、主催者側でも確認されていません。
これを以って、皆様に申し上げます。
サンマソニ、無事終了できました。ありがとうございました!

現段階における感染症対策ガイドラインにおいては、
会場入場者数の上限設定や換気、検温にソーシャルディスタンス等々、
これらを遵守徹底する形で催事を実施することは認められており、
一般の興行等においても同様です。
言い換えれば、準備~実施段階での感染防止対策は当然として、
仮に参加者の中でイベント後などに感染された方が確認されたとしても、
参加者の把握や接触確認アプリ等の利用により追跡ができる体制であれば
開催自体は問題ない、ということになります。
しかしながら、やはり2週間経って何もなかった、ということが
その後の、更には他者のイベント開催を妨げないことにも繋がるわけで、
その意味でも新規罹患がなかったことに
胸をなでおろしているところです。

10年ぶりに開催予定だったみなと祭りも中止、
秋刀魚収獲祭も実施は難しそうな見込みとなった8月末、
この辺りが今回のイベント実施を最初に考えた時期で、
町議会の皆さんに対し最初に相談したころです。
2月中旬辺りから全国で軒並みイベントや集客事業が中止・延期となり、
私達の日常から楽しみにしていたものや目標が失われ続けていました。
我が町においてもそれは例外ではありませんでした。
特に、不特定の地域から不特定の方々が多数集まるという機会自体が、
不安を招くということにもなりました。
結果、「伝統行事やアートの火が消える」ことによって、
経済的なものだけではなく、「人々の喜びや笑顔」が奪われ続けていました。
私自身も、その奪われ続けた一人です。

感染症の脅威は私達の日常の行動と生活様式を書き換えさせ、
見えなかった様々を炙り出しさえもしましたが、
そこにおいて「何も起きないように何もしない」ということ自体は
一つの方法であり否定されるべきではありませんし、
むしろ局面によっては最良の方法です。
一方で、withコロナな時間が今後も続くであろう中において、
制約条件はありつつもそれらを守りながら新しい在り方を模索し
行動していくことも不可欠です。
感染のみならず社会的評価や批判など、
当然ながら様々なリスクは存在しますが、
そこを超えていかないとその先も見えないからです。

とは言え、地元にも感染に対する強い警戒感は当然に存在し、
そのことも踏まえていかなくてはなりませんし、
種々の活動抑止圧力が地域社会や町民の活力を削ぐことにもなっており、
負の循環が強く懸念されました。
これらのことを総合的に勘案しつつ、このまま
「楽しいことが奪われ続けた意気消沈の2020年」
で終わらせず、
「この一年色々あったけど楽しいこともあってよかった!」と
町民皆さんに笑顔が生まれるように、
そしてこのコロナ禍における地域イベントの一つの在り方を
この地から提示していけるように、
コロナに負け続けている状況にチャレンジし、
蟻の一穴かもしれないけど風穴を開け、
地域に一つの前向きな灯をともす
そんな何かができないかを考え続けていました。

その結果として
①来場者を町民と町内就業者に限定し(小さな町だからこそできる)、
②会場での感染症対策に万全を期した上で、
③演歌からロック・ポップスまでの幅広いラインナップで
 どの年代も楽しんでもらえる無料リアルライブ(=音楽祭)を行い、
④併せて外部向けに有料配信も実施する

という、町事業の中に収益構造を部分的にでも組み入れた、
コロナ禍における地域イベントの一つの形を考えるに至りました。
実施にあたっての目的や目指す効果は

①停滞感・閉塞感の払しょく
=町民の笑顔づくり「楽しかった!」「女川でよかった!」
②地域価値の向上
③後に続く地域イベントがやりやすくなる土壌づくり

などです。
これらのことを町議会にお話しし、全議員から了解を得られたことから
動き始めました。
町主催事業とは言えこのようなイベントの経験は少ないものですから、
具体的な諸調整とバックステージは町内各団体にサポートをお願いし、
切り盛りしていただきました。感謝です!
(改めて、町内皆さんの経験値の高さと行動力に驚きと脱帽です!)
出演者調整もお願いし、まずはこの10年で縁深いお付き合いとなった
WACKさん(BiSHさん、EMPiREさん)と
北島音楽事務所さん(原田悠里さん、山口ひろみさん)より
趣旨へのご賛同を賜り、早い段階でご出演をご了解いただきました。
これで若年層(アイドル)・年配層(演歌・歌謡)は決まりましたが、
この間の年代を埋めれる、多くの皆さんが見たくなるアーティストさんが
最初は決まっていませんでした。
しかし、ここが埋まらないと当初意図の
「どの年代も楽しんでもらえる音楽祭」
になりません。
10月に入ってからはイベント実施のガイドラインもより明確になり、
入場者上限も緩和されたことから、
アーティストさんの有観客ライブのブッキングも活発になっていました。
「このまま決まらない可能性もあるかもしれない」
と半ば腹を括りかけたとき、
なんと、サンボマスターさんより開催趣旨へのご賛同を賜り、
ご出演を受諾いただいたという報告が!
このようにしてラインナップは決定しました。

会場は当初は第二多目的運動場=人工芝グラウンドで考えていました。
屋外なので、必然三密のうちの密閉はクリアできるためですが、
見積上余りにコストがかかりすぎるので断念。
結果屋内開催となりましたが、企画当時のガイドラインでは
200人以上のキャパを確保するには庁舎ホールだと狭すぎるため、
体育館となった次第です。
※現在のガイドラインだと庁舎ホールで220人まで可

開催日が近づくにつれて、ナーバスにならざるを得ない状況も。
開催発表後に本町での二例目・三例目の感染確認があり、
石巻市内においてクラスターも発生し、最悪の場合前日での
開催中止
の判断もありえたからです。
様々に確認した結果、町内での対象となる事例がないことが
前日においても確認されたため、予定通り実施することとしました。

開催にあたっては様々な声や意見をいただきました。
「あえてこの時期にやらなくてもいいのでは」
「町が主催して公費でやるべきことなのか、自己満足ではないのか」
「その予算があるなら町民への直接給付の方が喜ばれるのでは」
いろんな視点からすればどれもごもっともな意見や考えだと思います。
これらに対する私自身の考えは
①この時期にやるの?
=このような時期でも制約条件をクリアすれば開催可能なことを示す
②町主催で公金でやるべきことなの?
=民間主催の集客イベントがなかなか実施しにくい状況であり、
(現実、別イベントに対し町内有志が中止の要請書を出す動きもあった)
 何かやるにしてもこの時期なので民間側の負担を減らす必要性
 また、地域外の集客を当てにしない、ということは
 経済効果は期待できずに費用のほうが圧倒的に多くなる
 これらのことから、町の主催事業として実施すべきと判断 
 前記のように、これがきっかけとなって民間イベントも
 やりやすい状況にしていきたいという考え(=風穴を開けたい)
 町主催の社会実験の側面もあります
※今回のことでつくづく感じたのが、
 震災後のこれまでの数々のイベントにおいて、
 公費の活用を最小限に抑えつつ収益性を伴わせ(更には高め)、
 なおかつ最大限に集客を高めながらたくさんの笑顔を作るために
 如何に地元有志がこれまで頑張ってきてくれたか、です
 本当に頭が下がる思いです m(_ _)m
③予算の使い道(直接給付等)
=特別給付金の際には国とは別に町で2万円上乗せしたが、
 そのようなことは必要に迫られれば別途実施
となります。
自己満足では?ということについては、
手段が音楽(フェス)だったことが私自身の意向であるのは
間違いありません。
私自分にとって一番大切で身近なアートが
演劇やミュージカルではなくて音楽であり、
その音楽の数々から勇気や前向きな力をたくさんもらってきたからです。
この一年近くの間に奪われてしまった無形のアート(=音楽)の力を
直接体感することで生まれる感動や生きる力、
それができる場を私達の日常に取り戻したかったからにほかなりません。
且つ、その場をなるべく多くの皆さんで共有できるようにするための、
ジャンルや音楽性が異なるラインナップでのフェス形式でもありました。
全ての町民の方に満足いただけることは難しいですが、
それでも全ての年代に刺さるラインナップにさせていただいた
つもりではあります。そこはご容赦いただければ。

色々書きましたが、まずは無事に終えられましたのも、
出演者の皆さん、運営に協力いただいた皆さん、
そしてご来場いただいた皆さんのご協力があってのものでした。
心からの感謝と御礼を申し上げます。
おかげさまで開催意義は達成できたものと存じますが、
私自身の反省点や学びもたくさんあります。
それらを生かしつつ、地域の活動主体と連携しながら、
withコロナの中でもやり方次第でこんなことが出来るんだ、
というチャレンジをこれからも続けていきます。
皆様ありがとうございました!

投稿者 sudayoshi : 2020年12月01日 20:05